设置

关灯

第2节(第2/6页)

    約束の時刻になると、靖子はファミリーレストランに出向いた。富樫は窓際の席で煙草を吸っていた。テーブルの上にはコーヒーカップが載っていた。靖子は席につきながら、ウェイトレスにココアを注文した。他のソフトドリンクならおかわりが無料だが、長居する気はなかった。

    「それで、用件というのは」富樫を睨みながら訊いた。

    彼はふっと唇を緩めた。「まあ、そう急せくなよ」

    「あたしだっていろいろと忙しいんだから、用があるなら早くいって」

    「靖子」富樫が手を伸ばしてきた。テーブルに置いた彼女の手に触れようとしているらしい。それを察知し、彼女が手を引くと、彼は口元を曲げた。「機嫌、悪いな」

    「当たり前でしょ。一体何の用があって、あたしのことをつけ回すのよ」

    「そんな言い方しなくたっていいだろ。こう見えても、俺だって真剣なんだぜ」

    「何が真剣なのよ」

    ウェイトレスがココアを運んできた。靖子はすぐにカップに手を伸ばした。早く飲み終えて、さっさと席を立とうと考えていた。

    「おまえ、まだ独りなんだろ」富樫が上目遣いした。

    「どうでもいいでしょ、そんなこと」

    「女一人で娘を育てていくなんてのは大変だぜ。これからますます金だってかかる。あんな弁当屋で働いてたって、将来の保証なんかないだろ。だからさ、もう一度考え直さないか。俺だって、昔とは違うんだ」

    「何が違うの じゃあ訊くけど、ちゃんと働いてるの」

    「働くさ。仕事はもう見つけてあるんだ」

    「今の時点じゃ働いてないってことでしょ」

    「だから仕事はあるといってるだろ。来月から働くことになってる。新しい会社だけど、軌道に乗ったら、おまえたちにも楽をさせてやれるはずだ」

    「結構よ。それだけ稼げるんなら、ほかの相手を探したらいいでしょ。お願いだから、もうあたしたちには構わないで」

    「靖子、俺にはおまえが必要なんだよ」

    富樫が再び手を伸ばしてきて、カップを持っている彼女の手を握ろうとした。触らないでよ、といって彼女はその手をふりほどいた。その拍子にカップの中身が少しこぼれ、富樫の手にかかった。熱あつっ、といって彼は手を引っ込めた。次に彼女を見つめた目には憎悪の色があった。

    「調子のいいこといわないで。そんな言葉をあたしが信じるとでも思ってるの 前にもいったけど、あたしにはあんたとよりを戻すつもりなんて、これっぽっちもないからね。いい加減に諦めて。わかった」

    靖子は立ち上がった。富樫は無言で彼女を見つめている。その目を無視し、彼女はココア代をテーブルに置くと、出口に向かった。

    レストランを出た後は、そばに止めてあった自転車に跨またがり、すぐにこぎだした。ぐずぐずしていて富樫が追ってきたら面倒だと思った。清洲橋通りを直進し、清洲橋を渡ったところで左折した。

    いうべきことはいったつもりだが、あれで富樫が諦めるとは思えなかった。近
    (本章未完,请翻页)