第10节(第3/6页)
韦夤ぬ伽坤盲俊n啢渖硖澶顺隼搐筐毪ⅳ钉虮伺匣挙胜嗓乔擅瞍穗Lしていたが、彼の目だけはごまかせなかったのだ。
弁葎士に相談したほうがいい、費用は自分がもつ――工藤はそういってくれたのだった。
「それで、どうなの。君の周りに何か変わったことはないのかい」
「変わったことってそれはまあ、警察の人が来たりとかはするけど」
「やっぱりそうか。そんなことじゃないかと思った」工藤は舌打ちをしそうな顔をした。
「別に、心配するようなことはないから」靖子は笑いかけた。
「何かいってくるのは警察だけ マスコミの連中とかは」
「それは何も」
「そうか。それならよかった。まあ、マスコミが飛びつくような派手な事件ではないと思ったんだけど、万一嫌な目に遭っているようなら何か手助けしたいと思ってね」
「ありがとう。相変わらず優しいのね」
彼女の言葉に工藤は照れたようだ。俯いてコーヒーカップに手を伸ばした。
「じゃあ、靖子ちゃんは事件とは特に関係ないんだね」
「ないわよ。あると思ってたの」
「ニュースを見た時、まず君のことを思い出した。それで、急に不安になったんだ。何しろ殺人事件だからね。あの人がどんな理由で誰に殺されたのかは知らないけど、今度は君にとばっちりがくるんじゃないかってね」
「小代子さんも同じことをいってた。誰でも考えることは同じなのね」
「こうして靖子ちゃんの元気そうな顔を見ていると、やっぱり考えすぎだったんだなと思うけどね。君はあの人とは何年も前に離婚しているわけだし。最近はもう会うことはなかったんだろ」
「あの人と」
「そう。富樫さんと」
「ないわよ」そう答えた時、微妙に顔が強張るのを靖子は感じた。
その後、工藤は自分の近況について語りだした。不景気だが、会社は何とか業績を維持しているらしい。家庭については、一人息子のこと以外は話したがらない。それは昔からのことだった。だから彼と妻との仲については靖子には全くわからないのだが、おそらく不仲ということはないだろうと想像していた。外で他人に配慮できる男は概おおむね家庭が円満だというのは、靖子がホステス時代に悟ったことだ。
喫茶店のドアを開けると、外は雨になっていた。
「悪いことしちゃったな。さっさと帰れば雨に遭わずにすんだね」工藤は申し訳なさそうに靖子を振り返った。
「そんなこといわないで」
「ここからは遠いの」
「自転車で十分ぐらいかな」
「自転車 そうだったのか」工藤は唇を噛み、雨を見上げた。
「平気。折り畳み式の傘を持ってるし、自転車は店に置いておくから。明日の朝、少し早く出ればいいだけのことだし」
「じゃあ、送っていくよ」
「あ、大丈夫よ」
しかし工藤はすでに歩道に出ていて、タクシーに向かって手を挙げていた。
「今度はゆっくり食事をしな
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