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第23节(第4/6页)

    回数は覚えていません。たぶん、十回ぐらいじゃないかと思います。それから使い捨てライターで指紋を焼きました。それだけのことをやった後、脱がせた服を持って、その場を離れました。ところが堤防を離れる時、ちょうど一斗缶が見つかったので、その中に衣類を入れ、燃やすことにしました。しかし思ったよりも火が大きく、こんなことをしていたら人が来るかもしれないと思い、まだ燃えている途中でしたが、急いで立ち去りました。バス通りまで歩いてタクシーを拾い、一旦東京駅に行ってから、別のタクシーに乗り換えて帰宅しました。アパートに着いた時には十二時を過ぎていたと思います」

    そこまでしゃべった後、石神はふうーっと太い吐息をついた。

    「私のやったことは以上です。使った電気コード、カッターナイフ、使い捨てライターは、すべて部屋にあります」

    岸谷が要点を記録していくのを横目で見ながら、草薙は煙草をくわえた。火をつけ、煙を吐きながら石神の顔を見つめる。石神は何の感情も想起させない目をしていた。

    彼の話に大きな疑問点はない。死体の様子や現場の状況も、警察が把握している内容と一致している。それらの多くは報道されていないことだから、作り話だと考えるほうが不自然だ。

    「あなたが殺したということを、花岡靖子さんに話しましたか」草薙は訊いた。

    「話すわけがないでしょう」石神は答えた。「そんなことをして、もし彼女が他人にしゃべったら大変ですからね。女というのは、なかなか秘密を守ってくれないものです」

    「では事件について彼女と話し合ったこともないのですか」

    「もちろんそうです。彼女との関係を、あなた方警察に気づかれてはまずいので、極力接触しないようにしてきました」

    「先程あなたは、花岡靖子さんと、誰にも気づかれない方法で連絡を取り合っていたといいましたよね。それはどういう方法ですか」

    「いくつかあります。一つは、彼女が話して聞かせてくれるのです」

    「ということは、どこかで会っていたということですか」

    「そんなことはしない。人目につくじゃないですか。彼女は自分の部屋で話すのです。それを私が機械を通じて聞きます」

    「機械」

    「私の部屋の壁に、彼女たちの部屋に向けて集音器を取り付けてあります。それを使うんです」

    岸谷が手を止めて顔を上げた。彼のいいたいことは草薙にもわかった。

    「それは盗聴、ですね」

    石神は心外そうに眉をひそめ、首を振った。

    「盗み聞きしているのではありません。彼女からの訴えを聞いているんです」

    「じゃあ、花岡さんはその機械の存在を知っているのですか」

    「機械のことは知らないかもしれない。でも、こちらの壁に向かって話しているはずです」

    「あなたに話しかけているというんですか」

    「そうです。もっとも、部屋には娘さんがいるから、あからさまに私に向けて話すということはできません
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