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第15节(第1/6页)

    で、湯川の名前もあった。表示板によれば、外出、となっていた。草薙は舌打ちした。外出先からそのまま帰宅するだろうと思ったからだ。

    それでも一応ドアをノックしてみた。表示板によれば、大学院生二人が在室のはずだ。

    どうぞ、太い声で返事があったので、草薙はドアを開いた。見慣れた研究室の奥から、トレーナー姿の眼鏡をかけた若者が現れた。何度か見たことのある大学院生だ。

    「湯川はもう帰ったのかな」

    草薙の質問に、大学院生は申し訳なさそうな顔をした。

    「ええ、ついさっき。携帯電話の番号ならわかりますが」

    「いや、それは知っているから大丈夫。それに、特に用があるわけでもないんだ。近くまで来たから寄っただけで」

    「そうですか」大学院生は表情を緩めた。草薙という刑事が、時々油を売りに来ることは、湯川から聞いて知っているに違いなかった。

    「あいつのことだから、遅くまで研究室にこもっているんじゃないかと思ってね」

    「いつもならそうなんですけど、ここ二、三日は早いですね。特に今日は、どこかに寄るようなことをおっしゃってました」

    「へえ、どこへ」草薙は訊いた。もしや、またあの数学教師に会いに行ったのか。

    だが大学院生の口から出たのは、予期していない地名だった。

    「詳しいことは知りませんけど、篠崎のほうだと思います」

    「篠崎」

    「ええ。訊かれたんです、篠崎駅に行くには、どう行けば一番早いかなって」

    「何しに行くかは聞いてないんだね」

    「はあ。篠崎に何かあるんですかって訊いたんですけど、いやちょっとっていわれただけで」

    「ふうん」

    草薙は大学院生に礼をいって部屋を出た。釈然としない思いが胸に広がっている。湯川は篠崎駅に何の用があるのか。それはいうまでもなく、今度の事件現場の最寄り駅だ。

    大学を出た後、携帯電話を取り出した。しかし湯川の番号をメモリから呼び出したところで解除した。今の段階で詰問するのは得策でないと判断したからだ。湯川が草薙に何の相談もなしに事件と関わろうとしているのならば、何らかの考えがあるからに違いないと思ったからだ。

    だが――。

    俺なりに気になることを調べるのは構わないだろう、と彼は思った。

    追試験の採点の途中で石神はため息をついた。あまりにも出来が悪いからだった。合格させることを前提に作った試験で、期末試験よりもずっと易しくしたつもりだったが、まともな解答が殆どないのだ。どんなに悪い点を取ろうが、結局学校側が進級させてくれることを見越して、生徒たちは真面目に準備していないのだろうと思われた。実際、進級させないことなどまずない。合格点に至らなかった場合でも、何らかの屁理屈をつけて、最後には全員を進級させてしまうのだ。

    それならば最初から数学の成績を進級の条件にしなければいいのに、と石神は思う。数学を本当に理解できるのは、ほんの一握り
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